こちらの家庭は50代の夫婦と息子の家庭です。
ホストファーザーは教会で勤めていてガーデニングと切手集めが趣味、ホストマザーは家庭的かつ明るい方で、ホストブラザーは現役の高校生という家族構成でした。
ここの家族の特徴は、まず食事の前には必ずお祈りをし、また毎週日曜日の午後3時にはアフタヌーンティーを行っていたところです。
反面、驚いたことに家族全員の共通点としてあるのは、文化の違いを深く理解できることであり、夕食の時間は決まっていましたが、自身が望まなければそれ以上で何かを強要するといったことは決してありませんでした。
ホストファーザーは、比較的物静かな性格でよくテレビを家にいるときは見ていましたし、ホストマザーは何かと私を気にかけて趣味やイギリス文化について話をしてくれました。
それと、ホストブラザーははとにかく早口でした。これは、私の英語が未熟なのか、向こうが一般的より早口なのかは未だにわかりませんが、ほとんど言っている事が当時は理解できなかったです。
それでもただ曖昧にうなずいているのではなく、分からないときは「I’m sorry
that I couldn’t understand」と伝えれば少しスピードを緩めてくれたり、内容が分かりやすいように言ってくれたりしました。
さらに気づいたことですが、こちらから話しかけるときも、英語に自信がなかったり、相手に理解してもらえていないような場合は、とにかくジェスチャーを交えながら話をすることです。そうすると、相手にもただ声で伝えるよりもたくさん伝わります。実際、ホストファミリーの方々もよく理解できていない私に対して身振り手振りを交えながら話しかけてくれました。
総括すると、私の中でここでは頭に思い描くような「イギリス」での生活を実際にしているなあ、と日々とても感じられる環境がありました。
特に伝統的な習慣を多く経験しながら学びとり、文化の違いについて学習できることは大きな魅力のひとつでした。
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