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リバプール観戦記

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リバプール観戦記



アンフィールド日本のテレビでイングランドプレミアリーグを見ていると、観客席からグラウンドまでが近いことに気付く。
日本の大きなサッカースタジアムは、 観客席とグラウンドの間に陸上競技用トラックがある場合が多く、 グラウンドまでがとても遠い。

私がサッカー観戦をするようになったのは、私の地元にJリーグのチームができてからだ。 (当初お荷物扱いされていた赤いチーム)
その後、中田ヒデがイタリアに移籍してからは、海外のサッカーに目が向きはじめた。
イタリアのセリエAを見るようになり、イングランドのプレミアリーグを見始めた。

個人的な好みはあると思うが、プレミアのサッカーは面白い。
試合があまり途中で止まったりせず、くだらないプレーが少ない。
純粋にサッカーをガンガンやっているところが何ともいい。
サポーターも熱狂的だし、テレビで見ていても十分に楽しい。

UKでプレミアリーグに所属するリバプールの試合を生で観ることができたのは、私にとって一生の思い出だ。
UKのスタッフに、熱狂的なリバプールファンのBen(仮名)という人物がいる。
Benは少し前まで、リバプールのホームとアウェーの全ての試合を観に行っていた。
(彼女が出来てからは、アウェーの観戦は諦めたらしい。)
数年前には、バスでUKからスペインのバルセロナまで行ってきた。
チャンピオンズリーグに出場していたリバプールの応援のためだ。
筋金入りのリバプールサポーターだ。

試合当日、まずBenの車でリバプール行きのコーチ(長距離バス)停留所まで行く。
その途中でBenの友人のリバプールサポーターを拾ったのだが、恐ろしいまでのリバプール訛りで、何を言っているのかさっぱり分らない。
しかも、顔がとても怖い。

停留所に着くと、そこにはもうBenの馴染みの人たちが何人もいて、Benと話をしていた。
中には60代位の、とても上品そうな女性がいて、Benが私のことを日本人と紹介すると、
「まあ、リバプールの試合を観に、わざわざ日本から着たの?」と驚いていた。
・・・そのために来たわけではないのだが。

コーチに揺られること3時間あまり、思ったよりリバプールは遠い。
Benはよく毎回観に行っていると、改めて感心する。
途中、私の周りで会話が弾んでいたが、リバプール訛りの強い英語を全く聞き取れず、 窓の外を眺めていた。
芝生ばっかだ。

 
リバプールに着いたら、軽く食事だ。
「フィッシュアンドチップスでいい?」とBenに聞かれ、
「いいよ」と答えたが、出てきたフィッシュアンドチップスがでかい!
紙に雑に巻かれ、ソースは山盛りかかって手にたれまくり、歩きながらということもあって、何とも食べづらい。
何とか食べ始めると、Benとその友人(顔の怖い)が、もの凄いスピードでバクバク食べているのに気付く。
慌てて大急ぎで飲み込むが、結局彼らを待たす羽目になってしまった。

試合の前はパブで軽く一杯。
だが、先ほど苦戦して詰め込んだフィッシュアンドチップスのせいで、アルコールを受け付けない。
ジンジャーエールで乾杯。
その日はちょうど、アイルランドの聖人を祭る日か何かだったらしく、酔っ払ったおばさんに肩をたたかれながら何か言われた。
周囲は笑っていたが、例によって私は聞き取れなかった。

スタジアムに行く途中、馬に乗った警察官に会った。
フーリガンの取締りだろうか?
スタジアムに入る直前には、Benに、ポケットに手をいれて、財布とチケットを盗られないように握っておくように注意される。
が、そんなに怖そうな雰囲気は感じられなかった。

キックオフは午後8時。
選手達がアップを始めている。
4万人収容のリバプールのホームスタジアム、アンフィールドは満員。
私はゴール裏のリバプールサポーターのど真ん中にいた。
グラウンドまでの距離が近い。

アンフィールド私が観た試合は、マイケル・オーウェンがリバプールに在籍した最後の年。
オーウェンは2ゴールを決め、試合は3−0でリバプールの圧勝だった。
内容も圧倒的に押していて、
「とてもいい試合だった」とBenに言うと
「最近調子が悪かったけど、今日は今シーズンで一番いい試合だった。君は何てラッキーなんだ。頼むから毎回観に来てくれ」 と言われた。
できれば私だってそうしたいよ、と思った。
チャンスになれば立ち上がって応援し、ナイスプレーには拍手で応え、 みんなでリバプールの応援歌「You'll never walk alone」を歌う。
間違いなく、生涯で一番素晴らしいサッカー観戦だった。

帰りのコーチで、私はあるトラブルに見舞われた。
3時間という乗車時間を知っていながら、試合に興奮していてトイレ(小)に行くのを忘れていたのだ。
何とか我慢していたが、とうとう我慢の限界を超え、Benに「死にそうだ」と助けを求めた。
Benは「このコーチは途中で止まらないんだ」と困っていたが、
私の様子をみて、運転手に事情を説明してくれた。
運転手はすぐに車を停めてくれ、私は脱兎のごとくコーチから飛び出し、適当な茂みを見つけて用を足すことが出来た。
申し訳無さそうに戻ると、車内のみなは、拍手と喝采で私を迎えてくれた。
いやはや、何とも。

コーチの停留所から帰り、Benの車の中で、Benの友人(顔の怖い)に話しかけらた。
だがやはり理解できずにいると、
「コミュニケーションとるのって、むずかしいよな」ってBenに話していた。
今のは、わかったよ、確かにねって思った。
彼を含め、Benの友人は強面の人が多かったが、皆親切でいい人だった。

ちなみに、リバプールは本年度のチャンピオンズリーグで優勝しました!
もちろん、Benは決勝戦の地、トルコのイスタンブールに行って応援してました。
おめでとう!リバプール!


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