Marmite(マーマイト)
‘’Love it or hate it?’’
『好きか嫌いかどっちか?』と訳せるこの言い回し。
これはイギリスでは有名なフレーズの1つです。
それもそのはず、イギリスに長期滞在した事のある方はご存知だと思いますが、マーマイトという食品のキャッチフレーズなのです。
そもそもマーマイトとは・・・? |
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見た目はまるでチョコレートが溶けたような、茶色く艶のあるかなりやわらかめのペーストです。
含まれている成分は野菜からのイースト、ナイアシン、ビタミンBなどなど大変体にいいものばかりで、イギリスでは老若男女、赤ちゃんから大人まで日常的に食されている食品です。
(もちろん嫌いな人もいるようですので。あしからず!)
が!!!そのにおい、味ともにかなり強烈なのです。
特ににおいは嗅いだ人にしか分からないでしょう・・・。
実際、鼻が曲がる可能性も大いにありです。
そしてそのお味はというと、(ただ、それ以前ににおいがすごいので実際に食べられるかどうか怪しいのですが・・・)
これまた表現し難いのですが、まず最初に感じるのがかなりの塩味で、後から少しにがみを感じるかもしれません。
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そして、私が初めてこんなマーマイトに遭遇したのは・・・、そう、忘れもしない記念すべきホームステイの初日。
家族と近くのビーチに行った時です。
ホストマザーが家から作ってきたサンドイッチを私にくれたのです。
私はてっきりその色から大好きなチョコレートサンドイッチかと思い、思いっきり口に含みました。
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しかし・・・、口の中はというと、今までに味わった事の無いにおいと味とで一杯だったのです・・・。
あまりの味にびっくりして言葉を失ったのは言うまでもありません。
しかし、 ホームステイ初日&英語もままならない私は、正直に 『これ、おいしくない。いらない。』
などと言えるはずもなく、我慢してそれを平らげたのでした。
しかし!何と今では私はそのマーマイトの虜となっております。
毎朝トーストにスライスチーズを乗せ、『ああ、おいしいなあ〜。』と思いながらの朝ご飯。
こうなったのは、留学時代、日本人の友人に薦められたオススメの食べ方を知ったのがきっかけです。 |
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それが私の唯一マーマイトを食べられる方法なのですが、トーストしたパンに、薄くバターを塗り、その上にうすーーくマーマイトを塗ります。
ここで、決してたくさん塗ってはいけません!
(イギリス人でもたくさん塗ると、"Yuck! Disgusting!"=『うえっ!まずい!』と言っているほどです。要注意です。)
さらに、その上に薄くスライスしたチーズを乗せて出来上がりです。
チーズの塩味と、マーマイトの塩味が何ともいえず合うのです!
絶妙なのです!試す価値大です!
しかしながら、私がどんなに熱くそのおいしさを語ったところで、未だにその味を分かってくれる人は少ないのですが・・・。
非常に残念でなりません。 |
また、マーマイトと似た食品でVegemite(ベジマイト)というものもあります。
これはマーマイトのオーストラリア、ニュージーランド版といった感じで、におい、味共に殆ど同じです。
ただ、マーマイトに比べると少し硬めで、塗る時の感触はバターに近いです。
マーマイトホームページ Love
it or hate it? : Marmite
また、The Marmite Cookbookというマーマイトを使ったレシピ本まで出ています。さすがにこれには私もびっくりです。
日本でも輸入食品を扱うスーパーなどで手に入ります。興味のある人はぜひぜひお試しあれ!
UKINFO内関連記事:ポリッジ・オートミール(好き嫌いのはっきり分かれる食べ物パート2)
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