ゲートボールとショッピングモール
「日本のおじいちゃん、おばあちゃんがやるスポーツといえば???」
と聞かれて思いつくのはゲートボールじゃないでしょうか?
あまり激しい動きはなくて、誰もが参加できるゲートボール。
けれど、もともと、ゲートボールは、お年より向けのスポーツではなくて、イギリスの王室で行なわれていたスポーツだったのです。
ゲートボールの歴史は古く、古代ローマの時代からありました。
このゲームは、パラマグリオと呼ばれていました。
パラとはボールのことをいい、マグリオとは木槌のことをいいます。
つまり、木槌でボールを打つゲームのことでした。
中世のフランスでは、これと同じゲームがはやって、ペルメーユという名前がつけられます。
やがて、ペルメーユはイギリスにも伝わり、イギリスではペルメーユを英語読みにしてペルメールと呼ばれました。
このペルメールをもとにしてクロッケーが生まれ、さらに、クロッケーをヒントにして生まれたスポーツがゲートボールだったのです。
1661年に即位したイギリスのチャールズ2世は、以前フランスに亡命していた時、ペルメールを覚えて、お気に入りのゲームでしたから、イギリスノ貴族たちにこのゲームをやるよう、さかんに勧め、大流行しました。
ちなみに、ペルメールを英語で書くとpall-mallとなります。
このペルメールで遊ぶための小道のことをMall(モール)とよぶようになりました。
それが木陰にある散歩道の呼び名になり、やがて両脇に商店の並んだ歩行者用の道をさすようになっていき、今日ではショッピングセンター、つまりショッピングモールという意味に変わっていきました。
ショッピングモールがなんだか楽しい雰囲気なのは、Mallという言葉が、もともとゲームで遊ぶ場所だったからかもしれませんね。
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とても身近な「イギリス」文化
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