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Live8ジャパンに行ってきた!

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Bob Geldof

LIVE 8 パンフレット 7月2日、幕張メッセでLive8ジャパンが開催された。まさか自分が行けるとは思ってなかったが、仕事仲間のT氏がチケットに当選し、私にも譲ってくれたのだ(ありがとう!)

Live8は、アフリカの貧困を救うため7/2に世界8カ国で同時開催されたチャリティーライブである。詳しくはUkinfoのこのページを参照。時差の関係で8カ国の中では日本が最初にスタートした。

ライブ会場に入る前早速ホワイトバンドを¥300で購入。たくさんの人が買っていた。私もさっそく左腕にはめてライブ会場へ行くと、開始1時間位前にも関わらず結構人が集まっていた。会場はABCDの4つにエリア分けされており、私は後方Dでステージが見やすいところを確保した。

Artist Country
RIZE ライズ Japan
McFly マクフライ UK
Good Charlotte グッドシャーロット USA
Dreams Come True
ドリームズカムトゥルー
Japan
Bjork ビョーク Iceland
Def Tech デフ・テック Japan
Do as Infinity
ドゥーアズインフィニティ
Japan

最初にステージへ登場したのは日本のロックバンドRize。ロックってこんな激しいのね、と感じる位彼らはとても熱かった。ロックはあまり聴かないけど、やはりライブだと楽しい。Rizeのボーカル(Jesse)も、Live8に参加したことは意義あることだと語り、「この声アフリカにとどけ〜!」みたいなことを叫んでいた。メッセージ性のある歌で良かったと思う。

Rizeの後は、ビートルズっぽいUKアイドルボーイズグループ、McFly。周囲から黄色い歓声が鳴り響き、申し訳ないが彼らを全く知らない私はちょっとビックリ。そんなに人気があるのね、特にトムとダニー。わざわざUKから来てくれてありがとう!そんな彼らは、今年イギリスの番組Comic Reliefを通じてアフリカのウガンダを訪れた。その時に出会ったHIVポジティブの5歳の子供の事がすごく印象に残っていたらしく、『この曲をその子に捧げます』と言って熱唱していた。

次に登場したのは、ビジュアル系のロックバンドGood Charlotte。私たちの周りに、熱狂的なグッドシャーロットファンがいて、踊りまくっていたのがとても印象的だった。こわもての彼らは、見た目とは裏腹にとてもフレンドリーだった。

次に、Dreams Come Trueが登場。予想通り「Love Love Love」をみんなで合唱。観客を『Live8 Babies』と呼び熱唱するみわちゃん。周りも盛り上がり、とても楽しかった。

そしていよいよBjork!個人的にはビョークを生で見たかったので、ビョークがステージに登場したときが1番興奮した。圧倒的な存在感で、ビョークがステージで歌っているとまるで異次元空間にいるようだった。ビョークの歌声は心に響く!周りの人達もビョークの時は固まったように聴き入っていた。「All is full of Love」「It’s in our hands」など素晴らしい歌を披露してくれた。最初なかなかステージに登場してこなくて、会場の私たちは、もしかしたらビョーク機嫌が悪くて出たくないのかな?と不安になったけど、ちゃんと出てきて8曲も歌ってくれた。とても感動的で素晴らしいパフォーマンスだった。

ビョークの後は、Def Tecが登場。ヒット曲の「My way」はやっぱり良かった。それ以上に私が感銘を受けたのが、日本人のMicroのメッセージ。「みんなの力を貸してくれ!世界から貧困を無くそう!」とLive8の主旨をちゃんと会場の聴衆に伝えていた。Mircoは、「家に帰ったらパパやママに優しくする。家族のみんなや学校の友達と仲良くする。そういった小さなことから初めて、やがてその輪がどんどん大きくなって世界平和に繋がっていくんだ!みんなの力を貸してくれ!みんなでこの世界を良くしよう!」と語ってくれた。

会場のみんなも熱心に聞いていたし、私も彼の熱いメッセージに感動した。確かにその通りだと思う。ただ心の中で世界平和や貧困をなくそうと思っていても結局は何にも変わらない。でも私達ができる範囲の中で実際にアクションを起こせば、少しずつだけど物事は良い方へ変化していくのではないか。何百円かの寄付は誰にでも可能でそれが何かの物資へと形を変え貧しい国へ届くのだ。自分の周囲の人達と円満に暮らし地域社会がうまくいけば、いつか世界規模で今よりもよい状況に世界は変わるかもしれない。うまく機能している平和な地域社会や国が、その幸せ(具体的には無償の金銭援助や人道援助)を分けてあげられるようななって欲しいし、特に今のアフリカはそれを必要としている。

また、Microは21世紀は女性の時代!とも語って、特に後進国では女性が不当に扱われており、人身売買や奴隷制度もあるところではあるんだ!こんなんじゃダメなんだ!とも語っていた。女性についての歌も歌ってくれて、改めてDef Tecが好きになった。
Microのトークで、私を含め単にライブを楽しんでいた人達も本来のLive8の目的に改めて気づいたのではないか。

参加してくれたミュージシャンのスタンバイの間には、ステージ横のスクリーンでアフリカの貧しい子供達のドキュメントリーフィルムが繰り返し流れていた。路上生活でねずみに足指を食べられて歩けなくなった子供や、エイズで親をなくした子供達のインタビューフィルムなどである。見ていて辛くなった。

また、アフリカの人々が先進国に負ってる債務返済の大変さを、イギリスに対して皮肉った映像もあったし、ビジネスマンがコピーをしようと思ったらコピー機が壊れて、突然コピーを叩いて世界の貧困さに怒ったり、混んでいるスーパーのレジで、前の人の食料品(しかも大量に買っている)のバーコードが通らずピーピー鳴り響いてるとき、後ろのおばさんがアフリカの飢餓の状況に憤慨し始める、といったショートフィルムもあった。つまらないことに怒らずもっと別なものに怒りを向けよう、というメッセージである。もちろん別なものとはアフリカの悲惨な状況で、みんなで怒りをもって何とかしよう!ということだ。

最初はライブが楽しみでやってきた私だが、ミュージシャンのメッセージや頑張って働くNGOの皆さん、そして繰り返し見たアフリカの貧困を訴えるフィルムを見て、アフリカ問題や貧富の格差の現実を知って悲しくなった。そして自分にも出来ることをやっていこう!と思う良い機会にもなった。Live8はただ単に音楽を楽しむライブではなく、国籍を越えてみんなで協力してアフリカの貧困を救っていこう!と叫ぶ日であった。



Tommie 6/17 2005

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